全国高校野球選手権 香川大会
夏になりますと妻と一緒に生島のレクザムスタジアムへ高校野球の応援に行くことが毎年の楽しみになっております。二人の子どもたちのおかげもあり、応援する高校の数も自然と増えてまいりました。昨日は私と長男の母校の応援でした。

高校野球の試合の始まりは互いの選手を讃えあい、健闘を祈る応援団のエール交換から始まります。三塁側から太鼓の音が「ドドン」と鳴り響き、調子を合わせながら一塁側へと向けて「フレーフレー〇〇高!」と、相手校の名を敬意を込めて呼びかけます。
その声に応えて一塁側では温かい拍手が起こり、それがやがて球場全体を包み込むように広がっていきます。そして、今度は一塁側から三塁側へと同じようにエールが送られます。
サイレンが鳴り響くと両校の選手たちがホームベースを挟んで整列し、礼をして、いよいよ試合が始まります。
高校野球の面白さは、もちろん自分が応援している高校が勝つことにもありますが、それ以上に選手一人ひとりのプレーに、これまでの厳しい練習に耐えてきた姿が映し出されること、そしてどのような場面でも仲間を信頼し合っている姿が見られることにあります。
たとえば、ぼてぼての内野ゴロでも全力で一塁へ駆け抜ける姿。
手を出したくなるような球をじっと見送り、四球を選んで次につなげた瞬間にガッツポーズを見せる選手。
バント処理をミスして一塁へ送球できなかった仲間に「大丈夫、大丈夫」と笑顔を送る選手。
それぞれの姿に、日々の努力とその中で育まれた仲間との信頼関係、そしてこのひと試合にかける思いが垣間見えます。
試合が終わり、応援団は勝てば『健闘をたたえて』負けた場合は『日本一を祈って』と、相手にエールを送ります。仲間の激励とともに戦った相手にも敬意を込める、その姿は何度球場に足を運んでも心打たれるものがあります。
まだまだ夏は始まったばかり。法要の合間を見てタオルとうちわを手に、また応援に参ります。