もみじ

常善寺の境内のもみじが、今年もきれいな赤に色づいてまいりました。
寺院にもみじが多いのは、じつは長い歴史の積み重ねによるものです。

仏教が伝来したころ、中国や朝鮮半島の寺院で大切にされていた
「四季を味わう庭園文化」も日本へともたらされました。
その影響を受け、日本の寺院でも季節の草木を楽しむ“鑑賞文化”が育っていきます。
やがて平安時代になると、寺は四季の庭を愛でる場所として貴族にも親しまれ、
とりわけ秋の紅葉は多くの人々を惹きつけました。
さらに寺院の多くが山あいに建立されたため、
自然と紅葉の名所が寺の景色と結びついていきました。

よろしければ、どうぞ常善寺へもお立ち寄りいただき、
境内を彩る紅葉を楽しんでいただけたらうれしく思います。